FMスクリーン印刷の特徴を一言で表すと、
およそAMスクリーン600線相当のきめ細かい印刷です。
従来のAMスクリーン印刷では、等間隔で並んだ網点の大小で濃淡を表していました。
一方、FMスクリーン印刷は、同じ大きさの網点の密度で濃淡を表します。
網点の大きさは約20ﾐｸﾛﾝという、肉眼では見えないサイズでランダムに配置されています。
		

ＦＭスクリーニングは、モアレや線切れ、ザラツキがなく、滑らかな階調表現やエッジのシャープさが特長。

ジャギー、モアレ

網点がランダムに配置されているFMスクリーンでは、その角度制約がないために細やかな画像を忠実に再現することが
できます。しかも、モアレやジャギーは、実際に印刷してはじめて判明することがほとんど。
下の画像はIllustratorで制作したスピログラフ。AMとFMの差は一目瞭然です。
細い線の多い地図や、着物の柄の画像など、繊細な模様を忠実に再現できます。
		

画像のディテール消失を防ぐ

モアレやジャギーの問題を回避すると、画像のディテールを損なうことなく、さらに忠実な質感を再現できます。
微妙な階調表現、特に対応中間色の表現がキレイにグラデーションもなめらかに表現できます。
下の地球の画像はモノクロですが、これが4CならAMは網点が重なり、色の濁りが発生します。
しかし、極小の網点で構成されたFMスクリーンでは網点の重なりが少ないので濁りを防ぎより鮮明に再現できます。